社会保険労務士の資格

社会保険労務士 国家資格
全国社会保険労務士連合会 社会保険労務士は、労働関連法令や社会保障法令に基づく書類等の作成代行・手続代行や、企業経営上の人事・労務・社会保険の問題に関する相談・指導を行う専門家の国家資格です。独立開業も可能です。
人気度ランク4 難易度ランク4 専門性ランク5 稼げる資格ランク5
年間受験者数 38,427人 *註1 所要勉強時間
(目安)
800~1,000時間
年間合格者数 2,413人 *註1 資格登録者総数 41,780人 *註2
合格率 6.3% 平均年収
(目安)
500万円 *註3
*註1)2018年度試験実績
註2)2018年9月時点の登録者数
註3)賃金構造基本統計調査(2018年)

こんな方にオススメの資格

  • 働きながら、独占業務のある国家資格を目指したい方
  • 人事・労務領域での専門能力を発揮したい方

「社会保険労務士」資格に関する需要

正社員・派遣社員・アルバイト・パートなど雇用形態の多様化、年棒制、年金制度、セクハラやパワハラなどの職場でのいじめ・嫌がらせなど企業における人事・労務管理の問題は多様化・複雑化しています。

社会保険労務士は、独占業務のある国家資格であることに加え、「働き方改革」「人材不足」の世の時流の中で人事・労務管理の専門家としてコンサルティングの範囲が広がっており、注目を集めています。
 

 

仕事のやりがい

  • 労働社会保険諸法令に基づく書類の作成、提出代行を行う「1号業務」(健康保険、雇用保険、労災保険等への加入、脱退、給付手続、助成金など)、労働社会保険諸法令に基づく帳簿書類の作成の「2号業務」(労働者名簿・賃金台帳の作成/就業規則、各種労使協会の作成等)、人事や労務に関するコンサルティング「3号業務」(人事配置、資金調整、企業内教育などのコンサルティング等)の大きく3つにわかれ、1号業務と2号業務は、社会保険労務士の独占業務となっています。
  • 企業と労働者の間に立ち、専門家として問題解決にあたれることが、仕事の誇り・やりがいにつながっているようです

数字で見る社会保険労務士

社会保険労務士試験(社労士)の直近3ヶ年受験者数・合格率
 2016年2017年2018年対前年比
受験者数39,972 38,68538,427-0.7%
合格者数1,770 2,613 2,413 -7.7%
合格率4.4%6.8%6.3%

 
2018年度試験結果データで、合格者の年齢・男女比・現職について確認できます。

  • 年齢構成は40代(32.8%)が最も多く、30代(29.5%)50代(19.2%)60歳以上(9.3%)20代(9.2%)と続く
  • 男女比率は、男性65.1%女性34.9%
  • 職業構成は会社員(57.4%)が最も多く、無職(13.6%)公務員(6.2%)団体職員(5.3%)自営業(5.2%)と続く

また、政府発表の2018年賃金構造基本統計調査で、社労士(企業規模10人以上に所属)の労働時間・年収などが確認できます。

  • 社労士の平均年齢は50.8歳、平均勤続年数13.7年
  • 社労士の月平均労働時間177時間(超過労働1時間含む)、平均年収499.7万円(年間賞与他含む)

資格取得のポイント

「労働基準法及び労働安全衛生法」、「労働者災害補償保険法」、「雇用保険法」、「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」、「健康保険法」、「厚生年金保険法」、「国民年金法」、「労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識」の8科目で構成され、各分野の法律を学ぶ必要があり、学習範囲が広いことが特徴といえます。

働きがながらの勉強・合格も可能ですが、800~1,000時間の勉強量が必要とされています。
効率的・効果的な勉強のため、資格スクールや通信講座を利用するのが一般的です。

「社会保険労務士試験」概要

受験資格下記のいずれかに該当すること
■学歴(大学、短期大学、高等専門学校を卒業した人等)
■実務経験(公務員、社労士業務補助、弁護士業務補助、組合役員のいずれかを通算で
 3年以上経験する人)
■その他の国家資格合格(72種類)
申込期間4月中旬~5月下旬
試験実施日年1回(8月下旬日曜日)
試験内容【本試験】(択一式・選択式)
 1.労働基準法及び労働安全衛生法
 2.労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)
 3.雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)
 4.健康保険法
 5.厚生年金保険法
 6.国民年金法
 7.労務管理その他の労働に関する一般常識
 8.社会保険に関する一般常識

※選択式試験は、各問1点、1科目5点満点、合計40点満点。
※択一式試験は、各問1点、1科目10点満点、合計70点満点。
※合格ラインは毎年公表され、2012年度は選択式が総得点26点以上かつ各科目3点以上
 (ただし、厚生年金保険法は2点以上)、択一式は総得点46点以上かつ各科目4点以上。
有効期間なし(更新不要)

 

「社会保険労務士」資格の通信講座・通学講座

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6ヶ月
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もポイント解説・答練講義で対応
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(社労士)
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